人気ブログランキング | 話題のタグを見る


34歳サラリーマンが旧善光寺街道会田宿に元旅籠の古民家をケンチクした物語


by aida_wakamatsuya

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
未分類

以前の記事

2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月

検索

その他のジャンル

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

古(いにしえ)の匠の技 ー仕口と防火扉ー

前回の予告通り今日は大工の親方も見たことがない見事な匠の技を2つ紹介します

それは街道沿いの表側。縁側とその軒裏にありました
古(いにしえ)の匠の技 ー仕口と防火扉ー_e0216636_2261850.jpg


まずはこちら
古(いにしえ)の匠の技 ー仕口と防火扉ー_e0216636_2263919.jpg

縁側の足元。分厚い欅の一枚板で作られた幕板の裏側にありました
この仕口。親方もその兄弟子という方も見たことが無いぐらい珍しいそうです
2枚の板を櫛歯状で継いでいるのですが、いくつかの木片が見えます
これは車知栓といって打ち込めば打ち込むほど2枚を引きつける技だそうです
古(いにしえ)の匠の技 ー仕口と防火扉ー_e0216636_2264484.jpg

これは表側です。ぴったりと隙間無く2枚の板がくっついています
車知栓自体は今でも使われている(それでも普通の木造住宅では珍しい)のですが
こんな使い方は初めてお目にかかったと言ってました

角の部分(大工用語でいう留)もまたすごい
古(いにしえ)の匠の技 ー仕口と防火扉ー_e0216636_2263120.jpg


なんという仕口かいろいろ調べてみましたが見つかりません
どなたか知っていたら教えて欲しいです。ちなみに車知栓についてはここに解説があります

さらに頭上の軒裏には防火扉というこれまた珍しいものがあり、そのつくりもすごい
古(いにしえ)の匠の技 ー仕口と防火扉ー_e0216636_2264865.jpg

1枚1メートルほどの重い無垢の板が並んでいて軒裏を覆っているのですが、
街道側に蝶番があり、火事の際には板がバタンと下がってもらい火を防ぐというものです
その際に手前の柱にきっちりかみ合うように板が加工されているのがわかるでしょうか?
左上に見える防火扉の右端と右下の柱の外形がぴったり同じなのです

この防火扉、古民家再生を数多く手がける曳き屋の小澤さんも見たことがないと言っていたので、
おそらく長野県ではここにしか残っていない貴重なものだと思います
にほんブログ村 住まいブログ 古民家再生へ
にほんブログ村
にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 注文住宅(施主)へ
にほんブログ村
by aida_wakamatsuya | 2011-02-16 21:55